「ユニコーン企業のひみつ ― Spotify で学んだソフトウェアづくりと働き方」の翻訳レビューに参加しました
昨年末くらいから事前レビューで参加させていただいた書籍がまもなく発売になります。大規模な組織でもスタートアップのようにアジャイルに組織を運営するための知見がまとめられており、スケールを目指すエンジニア組織のマネージャーや、すでに大組織なんだけどスタートアップのようなスピード感がほしい組織リーダーにはおすすめの書籍です。
レビューに参加する機会になったのはチームメンバーからの紹介でした。何の本かわからないけど、エンジニアのマネジメント扱う本らしいので、川崎さんに向いている本だと思うし、楽しいと思うのでどうですか?と言われ、未経験だったので一瞬、気持ちがウッとなったが、秒で応募しました。
「Ruby のしくみ」 をはじめとする、角谷さんと島田さんのペアの書籍は以前から読んでおり、お二人に興味があった事が大きいです。レビューで参加するので、当然そこでの価値を出しつつ、自分自身の学びにつながれば良いなと思っていました。結果とても学びの深いものになり、得難い経験となりました。貴重な機会を頂いたこと感謝いたします。訳者あとがきに、その様子が少し記載されるかと思いますが、一緒に参加された方にも感謝です。
Spotify の本はマネジメントの領域ではダイアモンド社からもでているので、そちらも参考までにパラパラと見ましたが、だいぶ印象が異なる内容でした。本書はユニコーン企業というものをエンジニアリングの視点から概観的に捉えており、かつ実践的な方法論もまとめられています。Spotify に強烈に興味がある人向けよりは、エンジニアリング組織をどのようにマネジメントするのか、模索する人には参考になる内容かと思います。
(僕はこの本を読んでシリコンバーレでなくともスウェーデンでユニコーン企業となった Spotify に興味を持ったのですが…)
この本が必要とされている人の手に届くこと、あわよくば必要としてなかったけどうっかり届いてしまって、思っても見なかったけどエンジニアリング組織をより良くしちゃうことを願っています。